国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は11日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し「核戦争が実際に起きるのは想像しづらいが、予防のためにはリスクをなくしていくことが必要だ」と、核軍縮への取り組みを改めて訴えた。この中で、新型コロナウイルスの感染拡大に触れて「教訓の一つは大惨事は実際に起こり得るということ。核問題にも当てはまる」と警告した。
 中満氏は「(国連は)実際に核兵器が利用されるリスクが冷戦以降かつてなく高まっているという大きな問題意識を持っている」と強調。その理由として、一部の核保有国で核兵器の近代化が進み、2019年8月に米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約が失効するなど核軍縮に逆行する国際情勢を挙げた。 (C)時事通信社