【ベルリン時事】夏の休暇シーズンが終盤を迎えている欧州で、バカンスからの帰国者による新型コロナウイルス感染拡大に警戒感が強まっている。欧州の多くの国は6月半ばに他の欧州諸国への観光旅行を解禁したが、スペインなどでの新規感染者急増を受け、帰国者を対象にした検疫措置が急きょ決まり、混乱も起きている。
 ドイツは14日、人気観光地マヨルカ島を含むスペインのほぼ全域に渡航警告を発令し、帰国者に検査と、結果判明までの自宅隔離を義務付けた。スペインでは同日、新規感染者数が4カ月ぶりの高水準となる7500人を突破。ドイツでは新規感染者の4分の1がバカンスからの帰国者という州もあり、メルケル首相は18日、自宅隔離は「選択の余地はない。義務だ」と順守を訴えた。
 英国は15日から、フランス、オランダ、マルタなどからの帰国者に2週間の自宅隔離を導入。発表があった13日時点では、フランスに16万人の英国人観光客が滞在。英BBC放送によると、義務化前に帰国しようと、多数の観光客が空港などに押し寄せた。
 オーストリアも17日、アドリア海沿いに多くの観光地を有するクロアチアからの帰国者に、検査と自宅隔離を義務付けた。クロアチアの新規感染者は15日に200人を超え、過去最多となった。 (C)時事通信社