【パリ時事】フランスのマクロン大統領は、難病に侵された男性(57)に対し、薬物投与による「積極的な安楽死」は法律で禁じられており、認められないと書簡で伝えた。AFP通信が4日、報じた。男性は薬物投与を認めるよう大統領に要請していた。
 仏メディアによると、男性はアラン・コック氏。23歳の時、血管の壁が徐々に失われる難病であることが分かった。世界で3例しか確認されていない病気で、生存者はコック氏だけという。意識ははっきりしているが、完全に寝たきりの生活を送っている。
 コック氏は7月、フェイスブックで大統領宛ての書簡を発表。「激しい痛み」があり「積極的な薬物投与による尊厳のある人生の終わり」を希望すると直訴した。
 マクロン大統領はコック氏への書簡で「私は法を超えた存在ではなく、あなたの要求に応じる立場にない」と強調。「私の個人的な支援と深い尊敬の念を表明する」と書き添えた。
 コック氏は先に宣言していた通り、治療や、栄養と水分の補給装置を4日夜に停止するという。本人は「(亡くなるまで)4、5日間の様子をフェイスブックで生中継する」と説明。「患者に強いられる苦痛がどんなものであるかをフランス人に示す」と主張した。 (C)時事通信社