【ワシントン時事】トランプ米大統領は4日、ホワイトハウスでの記者会見で、開発が進む新型コロナウイルスのワクチン供給について「11月1日より前に実現するかもしれない」と述べた。米製薬大手ファイザーが関わる臨床試験(治験)の結果が10月中にまとまるとの見方を示し、11月3日の大統領選前の供給に期待を示した。
 コロナワクチンをめぐっては、米当局が治験終了前に例外的に投与を始める「緊急使用許可」を出す可能性があり、米疾病対策センター(CDC)が全米各州に対して11月までに供給準備を進めるよう指示したと報じられた。だが、野党や一部の専門家は、政権の対応は拙速だとして批判を強めている。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは4日、開発中のワクチンが治験の最終段階にある米ファイザーと米モデルナを含む複数の製薬会社が、安全性や有効性が証明されるまで当局に緊急使用許可や承認を申請しないとする共同声明を近く公表すると伝えた。政権のワクチン戦略の担当者も大統領選前に供給する可能性を「極めて低い」としており、トランプ氏の思惑通りに実現するかは不透明だ。 (C)時事通信社