【サンパウロ時事】南米ベネズエラのマドゥロ大統領は8日、今年12月6日に予定されている国会議員選挙の候補者にロシア製の新型コロナウイルスのワクチンを投与することを提案した。ロシアは8月に国産ワクチンを世界で初めて承認したが、欧米各国は安全性を疑問視。ロシアはマドゥロ反米左派政権の後ろ盾で、ベネズエラでは10月からロシアのワクチンが流通し始めるという。
 マドゥロ氏はテレビ演説で「登録した1万4400人の候補者にロシア製ワクチンを提供できないかどうか、ロドリゲス副大統領から中央選管に話をさせたい」と述べた。
 主要野党は独裁政権下の選挙に公正さは期待できないとして、ボイコットを表明。選挙は与党と、非主流の一部野党が参加する見通し。マドゥロ氏は、ワクチン投与でより安全な「選挙戦」が展開できると主張した。 (C)時事通信社