政府が新型コロナウイルス感染防止策として実用化を検討している新技術案の概要が25日、分かった。東京五輪・パラリンピックなど大規模イベント会場で顔認証システムを使った感染防止技術の実用化を目指す。また、唾液からのインフルエンザ・新型コロナウイルス同時検出用PCR検査の態勢充実も急ぐ。
 近く公表し、関係省庁で実証実験などを行う。
 顔認証システムを使った対策では、2021年に延期された東京五輪などの多人数が集まるイベント会場に設置された防犯カメラを使い、来場者の移動経路を記録。後日陽性が判明した人がいた際に、接触した人物を特定できるようにする仕組みを想定している。また、参加選手の検査結果などを集約し、顔認証を用いて競技施設への入退場を管理することも検討している。
 PCR検査は、毎年インフルエンザが流行する冬場に備え、新型コロナとインフルエンザのウイルスを同時に検出できる簡易なシステムを構築する。個人がドラッグストアなどを通じて検体を送り、手軽にPCR検査を受けられる方式の実現も視野に入れている。
 また、自動巡回するロボットによる施設の消毒や、災害時の避難所の混雑対策に人工知能(AI)を活用する案も挙げた。 (C)時事通信社