厚生労働省の専門家委員会は30日、2018年度に虐待で死亡した子どもが73人で、前年度よりも8人増えたとの検証結果を公表した。心中を除くと54人。虐待の内容は、食べ物を与えないなどの「ネグレクト(育児放棄)」が25人で、「身体的虐待」の23人を初めて上回った。
 専門委による虐待死の検証は、03年分から始まり16回目。18年度に対象となった事例には、19年1月に千葉県野田市で小学4年の女児=当時(10)=が死亡した事件も含まれる。
 子どもの年齢別では、0歳が54人のうち22人で40.7%を占めた。1カ月未満の乳児も7人いた。ネグレクトによる死亡事例では、親が安全でない環境に子どもだけを置いていたことが原因となったものが目立ったという。加害の動機は、「保護を怠ったことによる死亡」が8人で最も多く、次いで「しつけのつもり」が3人だった。 (C)時事通信社