【ワシントン時事】トランプ米大統領(74)は5日夕(日本時間6日朝)、新型コロナウイルス感染のため治療を受けていた首都ワシントン近郊の軍医療センターを退院した。ホワイトハウスに戻り、執務と並行して療養する。
 トランプ氏は紺色のスーツに身を包み、マスクを着用して病院を出ると、報道陣に向かってガッツポーズ。問い掛けに「ありがとう」とだけ応じた。ホワイトハウスに戻るとマスクを外し、搭乗した専用ヘリコプターに敬礼して謝意を示した。
 ホワイトハウス到着後、トランプ氏はツイッターに動画を投稿し「(新型コロナを)恐れるな。生活を乗っ取られるな」と強調。「われわれには世界最高の薬があるし、ワクチンも間もなく手に入る」と述べ、過度に萎縮しないよう呼び掛けた。だが、米国で20万人以上が死亡したウイルスの脅威を過小評価していると、批判する声も上がっている。
 早期退院の判断には、病状の改善に加え、残り30日を切った大統領選への危機感もあるとみられる。トランプ氏は退院直前、ツイッターで「近く選挙運動に復帰する」と宣言。ただ、感染者は通常2週間程度の隔離が必要なため、本格的な政治活動再開は当面難しいとみられる。
 大統領専属のコンリー医師は、記者団に「大統領の容体はこの24時間、継続的に改善している」と説明。「まだ完全に危機を脱したわけではない」との認識を示した上で、ホワイトハウスには十分な医療設備があるため、退院しても問題ないと強調した。 (C)時事通信社