【ロンドン時事】英国でイングランド北部を中心に新型コロナウイルスの流行が深刻化し、北西部の一部地域で、飲食店閉鎖を含む最高度の警戒態勢が敷かれることになった。地域ごとに外出制限を強化する「局地的ロックダウン(都市封鎖)」は、全土封鎖の再導入回避が目的だが、対象地域の住民からは「中央政府の強制だ」と反発の声も上がっている。
 イングランドでは12日から地域の感染状況に応じた3段階の警戒制度を導入。最高度の「非常に高い」に北西部リバプール周辺が指定された。近くのマンチェスター周辺とサウスヨークシャーにも今週末から同様の措置が取られ、食事を提供しないパブなどが閉鎖されるほか、世帯間交流も禁じられる。
 春の全土封鎖と異なり、政府は対応に当たって各自治体と協議しているが、住民は強く抵抗。マンチェスターでは期限内に協議がまとまらず、政府が措置を強制する形となった。
 北部を中心に影響を受ける背景として、経済の地域間格差も指摘される。南部が金融業などで栄える一方、中・北部は製造業や鉱業が衰退し、貧困地域も多い。在宅勤務が不可能だったり、多数が狭い家屋で生活したりする中、流行が加速したとの見方もある。 (C)時事通信社