【ロンドン時事】英大学インペリアル・カレッジ・ロンドンは27日、新型コロナウイルスに感染後に回復しても、抗体が3カ月で急減するとの研究結果を発表した。国民の多くが回復して免疫を持つことで感染を収束させる「集団免疫」が、新型コロナでは獲得できない可能性がある。
 調査は6月20日~9月28日、約36万5000人のボランティアの成人を対象にイングランドで実施。各自に抗体検査を3回行ったところ、抗体を持つ人の割合は期間中に6%から4.4%へと、3カ月で約4分の1減少したという。
 研究チームを率いるヘレン・ウォード教授は「この大規模な研究は、抗体を持つ人々の割合が時間とともに減少することを示している。しかし、これによって新型コロナに再感染するリスクがあるかどうかはまだ分からない」と述べた。
 調査では、抗体の減少傾向はすべての地域、年齢層で観察された。18~24歳のグループでは14.9%の減少となった一方、75歳以上のグループでは39%も減少した。また、医療従事者では減少が見られなかった。
 これまで新型コロナの抗体をめぐっては、スペインや香港などでも短期間で減少するという研究結果が出ている。 (C)時事通信社