量子科学技術研究開発機構は30日、アルツハイマー病などの認知症を引き起こす脳内の異常な「タウ」たんぱく質の蓄積を、陽電子放射断層撮影(PET)装置で精度高く画像化できる薬剤の開発成果が米科学誌ニューロン電子版に掲載されたと発表した。診断薬として承認を得るための臨床試験が日本や米国などで進められており、早期診断や治療薬開発に役立つと期待される。
 この薬剤は脳内のタウに結合する物質「PBB3」に放射性同位元素のフッ素18を付けたもの。フッ素18から放出された陽電子が周囲の電子と合わさって消滅する際に出るガンマ線をPET装置で検出すると、タウが蓄積されている量や場所を画像化できる仕組み。 (C)時事通信社