名古屋大は2日、指定難病の慢性腎炎「IgA腎症」の患者に対して、脂肪から採取して培養した間葉系幹細胞(MSC)を患者に投与する治験を開始したと発表した。同大によると、脂肪から採取したMSCは肝硬変や重症の新型コロナウイルス患者などへの治験が既に開始されているが、慢性腎炎患者への投与は世界初。治験がうまくいけば、他の慢性腎臓病にも応用できる可能性がある。
 同大医学部付属病院腎臓内科の丸山彰一教授によると、治験には脂肪から培養したロート製薬(大阪市)社製のMSCを使用。2021年9月ごろまでに、最大で12人に計2回ずつ点滴で投与し、安全性や有効性を確認する。1例目として10月に春日井市民病院(愛知県)で、40代男性患者に投与を始めた。 (C)時事通信社