【ベルリン時事】ドイツで2日、新型コロナウイルスの第2波を受けた再度のロックダウン(都市封鎖)が始まった。小売店は営業を続ける一方、飲食店や芸術、観光業などには休業を迫る内容だ。経済に負担をかけないための対応だが、犠牲を迫られた業種の関係者の間では不公平感が強まっており、メルケル首相も説明に苦心している。
 閉鎖されたのは飲食店のほか、オペラやコンサート会場など。観光目的の宿泊も禁止だ。理髪店は営業が認められたが、化粧サロンは閉鎖され、区別の理由が判然としない例もある。
 ベルリン在住で、大阪フィルハーモニー交響楽団の元オーボエ奏者ヘンリー・ハントケさん(57)は「音楽関係や飲食店は主要感染源ではない。コンサート会場などは、衛生対策に大きな投資をしてきた」と疑問を投げ掛ける。
 政府によると、感染経路の7割は分かっていない。ただ、判明した中では、最大の感染源はパーティーなど私的な集まり。飲食店などでの感染はごく一部だ。公共放送MDRの世論調査では、飲食店、文化施設への措置が厳し過ぎると答えた人がそれぞれ6割、5割を超えた。
 メルケル氏は2日、批判を受け急きょ記者会見を開いた。「一部のみが苦しむより全体で、と言うなら全業種閉鎖も可能だ。しかし、それでは全員の負担がより大きくなる」と、苦肉の策であることに理解を求めた。 (C)時事通信社