【ロンドン時事】新型コロナウイルス感染第2波の広がりを受け、英政府がロックダウン(都市封鎖)の再導入を発表した際、過大な予想死者数を示していたと英紙が報じ、物議を醸している。予想死者数はロックダウンの必要性を強調するため用いられた。
 ジョンソン首相は10月31日、記者会見でイングランドを11月5日からロックダウンすると発表。その際のグラフを使った説明で、封鎖しなかった場合、12月初旬の死者数が春の第1波のピーク時より大幅に多い1日1500人近くに達するとの予測が示された。しかし6日付デーリー・テレグラフ紙によると、後にこの数値が過大だったことが判明し、政府は約1000人に下方修正した。
 ロックダウンに否定的な与党議員は、不正確な情報を基に重大発表がなされたことは「大きな懸念だ」と批判した。新型コロナの死者数をめぐっては、12月末までに1日最大4000人になるという政府予想も先に公表されたが、同紙によると、正確なデータが用いられていなかったため修正された。 (C)時事通信社