10日の東京株式市場で日経平均株価は6営業日続伸し、前日比65円75銭高の2万4905円59銭と1991年11月5日以来29年ぶりの高水準で取引を終えた。上げ幅は一時400円を超え、心理的な節目の2万5000円を上回る場面もあった。
 米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチンで、有効性を示すデータが確認され、世界経済が正常化に向かうとの期待が高まった。
 新型コロナ収束を織り込む形で、旅客需要の低迷が続いてきた日本航空やJR東日本など運輸業の株価が軒並み急騰。銀行など景気動向を反映しやすい銘柄も買われた。半面、コロナ感染予防に伴う巣ごもり需要を追い風に売り上げを伸ばす任天堂などが下落した。
 日経平均の上げ幅は6営業日で1900円を超えており、急速な株価上昇に対する警戒感も強い。このため10日は日経平均が一時値下がりに転じるなど、値動きは不安定。欧米では新型コロナ感染が再拡大しており、「株価の動きは景気や企業業績とかけ離れている」(国内運用会社)と先行きに慎重な声も聞かれた。 (C)時事通信社