新型コロナウイルスの新規感染者の増加傾向が続き、「第3波」の様相を呈している。感染拡大が特に顕著な北海道や大阪府などでは病床使用率が上昇し、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)に懸念の声が強まっている。
 厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の分析によると、今月9日までの1週間の新規感染者は6674人だった。前週は4902人で、感染拡大のペースが上がっている。
 政府は10月、政令を改正し、入院対象を重症者や65歳以上の高齢者、基礎疾患がある人らに絞った。感染者増による入院病床逼迫を防ぐのが狙いだが、今月4日時点の入院者数は3592人で、1週間前と比べ471人増加。病床使用率は同様に1.8%悪化し、13.4%に上がった。
 各地の入院者数と病床使用率(いずれも4日時点)は、北海道が215人(11.9%)で、1週間前より64人増えた。同様に、愛知は50人増の148人(17.2%)、大阪は100人増の366人(26.6%)。使用率が25%以上だと、感染拡大が4段階中2番目に深刻な「ステージ3」の水準になるが、既に4日時点で、大阪に加え東京(26.1%)や沖縄(43.1%)が該当している。
 専門家組織は「入院者・重症者の数は10月末から上昇に転じた」と指摘。多様化するクラスター(感染者集団)対策などを進めても病床逼迫などが見られる場合は、「社会経済活動に一定の制約を求めるような強い対策を行う必要がある」と警鐘を鳴らしている。 (C)時事通信社