インドで14日、ヒンズー教の新年を祝う最大の祝祭「ディワリ」が行われた。大気汚染の悪化や新型コロナウイルスの感染拡大を懸念した当局は、首都ニューデリーで花火や爆竹の使用を禁じていたが、人々は例年通り花火を楽しむなど、規制による大きな効果はなかったようだ。
 在インド米大使館の観測によれば、15日朝のニューデリーの微小粒子状物質PM2.5の値は、6段階で最悪の「有害」だった。住民で運転手のサンディープ・シンさん(34)は「友人は首都の外で買った花火や爆竹、昨年の残りを使っていた」と明かし、未明までにぎやかな音が絶えなかったと語った。
 また、繁華街では「ソーシャルディスタンスを取らない人や、マスクを着用していない人も多かった。例年通りのディワリだった」(シンさん)という。モディ首相はディワリを前に「新型コロナは去ったわけではない」と警戒の徹底を訴えたが、人々は祭りの雰囲気に勝てなかったようだ。
 インドの新型コロナの累計感染者数は880万人超で、米国に次ぎ世界で2番目に多い。9月中旬を境に、全土での新規感染者は減少傾向となったものの、ニューデリーでは新規感染者が増え続け、最近では連日7000人超の新規感染が判明。ディワリを機にさらに感染者が増えると懸念されている。 (C)時事通信社