広島への原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びた人への援護対象区域を検証するため、厚生労働省は16日、検討会の初会合を開いた。区域の拡大も視野に、雨が降った地域の科学的検証などを進める方針を確認した。
 会合で厚労省は、関係者の高齢化を踏まえて迅速に検証するため、複数の作業部会で並行して検証する方針を説明。コンピューターシミュレーションによる黒い雨の降り方の再現や、雨を浴びた人のその後の病歴を広島赤十字・原爆病院が保管するカルテで調べるなどの検証方針が示された。
 参加した気象の専門家らからは、過去の気象状況の正確な再現は困難さが伴うことや、雨に限らず放射性物質の飛散状況も調べるべきだといった意見が出され、方針は大筋で認められた。 (C)時事通信社