三重大病院(津市)の元男性准教授=懲戒解雇=が使用していない薬剤を手術中に使ったとする虚偽のカルテを作成し、診療報酬を不正請求したとされる問題で、公電磁的記録不正作出・同供用容疑で捜査を進めている津地検が18日までに、薬剤を製造・販売する小野薬品工業(大阪市)を関係先として家宅捜索したことが分かった。同社が取材に明らかにした。
 同大が設置した第三者委員会は、40代の元男性准教授が、上司だった50代の元男性教授=退職=の積極使用の勧めに応じて、同社製の薬剤「ランジオロール塩酸塩」の使用実績を上げるため不正を行ったと認定。今年3月までの2年間に約2200件の手術で電子カルテが改ざんされた疑いがあり、不正請求総額は2800万円を超えるとみられるとした。
 三重大が10月、同容疑で元准教授を津地検に刑事告発していた。同病院は9月に開いた記者会見で、元教授側に製薬会社から寄付があったことも明らかにしている。地検は元教授の関与や不正な金銭の授受などを含め、慎重に捜査を進める。 (C)時事通信社