新型コロナウイルスの新規感染者が2000人を超え、過去最多を更新した。クラスター(感染者集団)の断続的発生などに加え、民間検査会社によるPCR検査体制が拡充し、無症状者らの感染把握が進んだことが一因とみられる。個人が希望して民間会社で受ける自費検査では、陽性でも保健所に届けない「隠れ陽性」があるとされ、陽性者数はさらに多い恐れもある。
 厚生労働省の集計によると、PCR検査の最大能力(15日時点)は1日約8万4400件。最多は民間会社の約5万3200件で、約70社が検査を担う。以下、医療機関約1万1600件、地方衛生研究所など1万700件が続く。
 民間会社の実施数は、第1波がピークを迎えた4月は最大でも3000件弱だった。11月は一部の日を除き、1万2000~1万8000件ほどの水準で推移している。
 これらの件数には、医療機関や保健所からの受託分に加え、経済活動の再開に伴い健康な人が「陰性証明」をもらうために受けた例が含まれる。ただ、医師が関与しない場合、結果を保健所に届け出る義務がない。このため届け出のない隠れ陽性者が増えている可能性があり、厚労省は民間会社に対し、利用者が陽性だった際は医療機関への相談を促すことを決めた。
 厚労省の担当者は「民間会社の能力にはまだ余裕がある。感染拡大に伴い、検査件数はさらに増えるだろう」と話している。 (C)時事通信社