米製薬大手ファイザーが開発している新型コロナウイルスワクチンの普及で、最大の課題の一つが供給体制の整備だ。ワクチンはセ氏マイナス70度前後で保存する必要があるため、同社は専用の全地球測位システム(GPS)付き保冷容器を用意し、輸送に万全を期す。
 ワクチンの専用容器は、ドライアイスと温感センサーを使い、マイナス70度の温度を維持。GPSで事前に計画した通りの輸送経路をたどっているかを確認し、品質保持に努める。
 ファイザーは米国とベルギーの計4拠点でワクチンを製造する。共同開発するドイツのビオンテックの製造分と合わせて、2021年末までに最大13億回分を世界各地に供給する。日本への供給分は空輸される見込みで、到着後の流通方法については日本当局と今後調整するという。
 ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は「深刻な感染流行に終止符を打つ。ワクチンを早急に世界中に届ける必要がある」と強調している。 (C)時事通信社