理化学研究所は26日、スーパーコンピューター「富岳」(神戸市)を使った計算で、駅間が短く頻繁に停車する通勤電車の場合、駅でのドア開閉時の空気の出入りが、窓を開けるのと同等の換気効果をもたらすことが分かったと発表した。
 理研チームリーダーの坪倉誠・神戸大教授らは、通勤電車の先頭車両で定員を超えた混雑時を想定。車内空調による換気が行われ、時速80キロで走行する条件で、窓を開ける幅や駅に停車してドアを開ける頻度などを変えて空気の流れをシミュレーションし、換気量を計算した。
 窓を大きく開けるほど換気量は増えたが、駅停車時のドア開閉でも勢いよく空気が入れ替わることが判明。2分に1回程度駅に停車し、45秒間ドアを開ける各駅停車であれば、窓を5センチ開けた列車と同等の換気量を確保できることが分かった。
 坪倉教授は「山手線のように頻繁に停車する電車であれば、ドアの開閉だけで窓開けと同様の効果が得られる。これから寒くなるので、窓を開けるかどうかは停車頻度も考えて判断するといい」と話している。 (C)時事通信社