【ロンドン時事】新型コロナウイルスワクチンを先進国で初めて承認した英規制当局の医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は2日、米製薬大手ファイザーが承認申請する前の今年10月から厳密な審査を行ってきたと明らかにした。承認は異例のスピードだったが、安全性は十分に確認されたと強調した。
 「安全性はわれわれの最優先事項だ。いかなる手続きも省略していない」。MHRAのジューン・レイン長官は記者会見で胸を張った。
 ファイザーが英国で正式にワクチンの承認を申請したのは11月下旬だった。しかし、MHRAは「ローリング・レビュー(逐次審査)」と呼ばれる手法を採用。ファイザーが臨床試験(治験)を実施している段階から各種データの提供を受け、審査期間を大幅に短縮した。
 審査自体も「科学者と臨床医が24時間体制で、数百ページに及ぶデータを科学的かつ厳密に調べた」と説明した。同様の審査手法は他の製薬会社のワクチンでも採用されており、早期の接種開始につながる見通しだ。 (C)時事通信社