【ニューヨーク時事】米国で新型コロナウイルスワクチンの緊急使用が近く承認されるのを見据え、航空各社が準備を加速させている。メディアによると、ユナイテッド航空は先週、米ファイザーと独ビオンテックが開発するコロナワクチンについて欧州から米国への輸送を開始。官民が協力して円滑なワクチン供給に備える。
 米食品医薬品局(FDA)に初めて緊急使用を申請したファイザーのコロナワクチンは、11日にも接種が始まる見込みだ。米高官はワクチンを、承認から24時間以内に出荷する方針を示す。
 米CNBCテレビなどによれば、ファイザーのワクチンを積んだベルギー・ブリュッセル発のユナイテッドのチャーター機が11月27日、米中西部シカゴに到着した。ベルギーにはファイザーの生産拠点、シカゴ近くのウィスコンシン州には配送拠点がある。
 ファイザーのワクチンはセ氏マイナス70度前後での保存が必要。超低温輸送に対応するため、空輸では「危険物」と見なされるドライアイスを使うが、米連邦航空局(FAA)は上限の5倍の重さを搭載することを認めたという。FAAは「ワクチンの安全な輸送に向け、複数の航空会社と協力している」と強調した。
 一方、アメリカン航空は、コロナワクチン承認に備え、11月中旬に米南部マイアミと南米の間での輸送に向けた試験飛行を始めている。 (C)時事通信社