【パリ時事】第2次大戦後のフランスの中道右派勢力を代表する政治家の一人で、第5共和制の第3代大統領を務めたバレリー・ジスカールデスタン氏が2日、新型コロナウイルス感染後に仏中部トゥール近郊の自宅で死去した。親族が仏メディアに対し明らかにした。94歳だった。
 ドイツのコブレンツ生まれ。理工科学校、国立行政学院(ENA)を経て56年に国民議会(下院)議員初当選。経済・財務相を2回務め、74年にポンピドー大統領の急死を受けて、右派傍流の独立共和派から大統領選に出馬、48歳で当選を果たした。マクロン大統領が2017年に39歳で就任するまで、第5共和制で最も若い大統領だった。
 国家主義色の濃いドゴール主義とは一線を画し、中絶容認、移民の家族呼び寄せなど中道寄りの政策を打ち出した。欧州統合主義者で、国際協調を重視。主要国首脳会議(サミット)を提案し、75年にパリ郊外ランブイエで第1回サミットを開催した。 (C)時事通信社