【ロンドン時事】米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンが英国で、世界に先駆けて2日承認されたことを受け、ジョンソン英政権内から「欧州連合(EU)離脱のおかげだ」と自賛する声が上がった。ただ、規制当局はスピード承認と離脱の因果関係を否定した。
 リースモグ下院院内総務(閣僚級)はツイッターで「EUを離脱したから(審査に時間がかかるEUに比べ)迅速に承認できた」と豪語。ハンコック保健相も「EU離脱ゆえだ」と主張した。
 一方、ワクチンを承認した医薬品・医療製品規制庁(MHRA)のレイン長官は「EU法の(暫定承認)条項を使うことで認可できた」と説明。ワクチンの早期提供を可能にしたのはEUの例外規定だと正した。
 英国は1月末にEUを離脱したが、年末までの「移行期間」中はEUの法令が引き続き適用されている。記者会見したジョンソン首相はワクチン承認について「世界中の科学者が協力して可能になった」と語り、国際協力の成果を強調した。 (C)時事通信社