【ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、政府が調達する新型コロナウイルスワクチンについて、米国民の接種を優先する大統領令に署名した。当局が週内にもワクチンの緊急使用を許可するのに先立ち、国民の懸念を払拭(ふっしょく)するとともに、米国第一主義をアピールする狙いがある。
 トランプ氏は署名式で「安全で効果的なワクチンを驚異的なスピードで開発するために行動した」と政権の実績を強調。国内のワクチン普及に向け、民間企業に重要物資の供給を指示できる「国防生産法」の発動も辞さない姿勢を示した。
 大統領令は、米国民がワクチンを無料で接種できる態勢を先に整えた上で、外国への供給を支援することも盛り込んだ。
 米国のコロナウイルス感染者は8日、累計で1500万人を突破し、世界最多を更新した。ここ数日は1日に約20万人と異例のペースで感染者が増えており、ワクチンが実際に普及するまでの感染抑止が課題になりそうだ。 (C)時事通信社