厚生労働省は11日、ゲノム編集技術を使い、アミノ酸の一種「GABA」(ギャバ)を豊富に含むようにしたトマトについて、開発企業からの販売に向けた届け出を受理した。ゲノム編集技術を使った食品の届け出は初めて。
 厚労省は、別の遺伝子を導入しないゲノム編集は従来の品種改良と差がないと判断し、安全性審査や表示を義務付けていないが、無審査での流通を懸念する声も上がっている。
 高GABAトマトはベンチャー企業「サナテックシード」(東京)と筑波大が共同開発した。改良前に比べ5~6倍のGABAを含有し、血圧の上昇を抑える効果が期待できる。店頭に流通するのは2022年1月以降と予想される。
 別の作物などからの遺伝子を取り込んだ「遺伝子組み換え食品」について、国は安全性の審査を義務付けている。一方、ゲノム編集食品で、外部から遺伝子を導入していないものについては、審査の必要はない。 (C)時事通信社