【ニューヨーク時事】米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が近く、米国で始まる見通しとなった。米ガラス大手コーニングは、ワクチンや治療薬用として耐久性に優れた新型容器の生産能力を拡大し、安定供給に一役買う構えだ。
 ワクチン容器については、内部でのガラスの剥離による微粒子混入や、製造や輸送の過程での損傷に伴う不良品発生が大きな課題だ。当初供給が限られる貴重なコロナワクチンを無駄にしないため、不良品のリスクを低下させる必要がある。
 コーニングが開発した「バーラー・ガラス」は従来型と比べ、強度を最大10倍に向上させた。米政府は6月、バーラー・ガラスの国内生産能力拡大に向け、同社に2億400万ドル(約210億円)の資金支援を決めた。少なくとも製薬3社がバーラー・ガラスを使っているという。
 世界の薬用ガラス容器市場でコーニングの主な競合企業は、独ガラス大手ショットや日本のニプロとなる。世界的なコロナ流行を背景に薬用ガラス容器の需要が急増するとの見方は根強く、不足すればワクチン供給に影響する恐れがある。
 コーニングの広報担当者は、「(安定供給に向け)顧客や政府機関と協力している」と説明。「コロナ関連薬のサプライチェーン(供給網)で重要な役割を果たしていく」と強調した。 (C)時事通信社