【ニューヨーク時事】米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が14日、米国で始まった。感染、重症化のリスクが高い医療関係者や介護施設入所者らを優先する。週内には米モデルナ製ワクチンにも緊急使用許可が出るとみられ、米国は年内に計4000万回分(2000万人分)を準備して感染抑制を急ぐ。
 米政府高官は、来年3月末までに1億回分、6月末までにさらに1億回分を確保できるとの見通しを示している。
 米食品医薬品局(FDA)は先週末、ファイザー製ワクチンに緊急使用許可を出した。16歳以上が対象で、3週間の間隔を空けて2回の接種が必要。13日にミシガン州の工場から全米への出荷が始まった。最初の290万回分は14日から16日にかけて医療機関などに到着する見込みだ。
 ワクチンの早期普及のため、民間の店舗網を活用する。ドラッグストア大手のCVSヘルスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは、介護施設向け接種を手助けする。小売り大手ウォルマートも5000店舗超で接種できる態勢を整えた。
 米ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国では1日当たりの感染者数が20万人前後となっている。死者数は計約30万人と世界最多だ。 (C)時事通信社