【ニューヨーク時事】米国で14日、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。米国の感染者・死者数は、いずれも世界最多。ワクチンの供給量が限られる中、当局は感染や重症化のリスクが高い人たちの接種を優先させる方針で、コロナ禍の沈静化に向け望みをつなぐ考えだ。
 東部ニューヨーク州で最初にコロナワクチンの接種を受けたのは、女性看護師のサンドラ・リンゼイさん。接種の様子はCNNテレビなどのメディアでも中継され、リンゼイさんは「(ワクチンによって)非常につらい時期の終わりの始まりとなることを願っている」と話した。トランプ米大統領もツイッターに「最初のワクチンが投与された。おめでとう米国!」などと投稿した。一方、ロイター通信によれば、米国の累計のコロナ死者数がこの日、30万人を突破した。
 米国初のコロナワクチンは、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックが共同開発。米食品医薬品局(FDA)が11日に緊急使用許可を出した。米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンも、早ければ週内に許可が下りる見通し。米国では年内に計4000万回分(2回接種で2000万人分)のワクチン確保が見込まれている。
 まず医療従事者や介護施設入居者らが優先的に接種を受け、その後段階的に対象を拡大する。基礎疾患のない一般の米国人の接種開始は「来年3月末から4月初め」(国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長)になるとみられている。 (C)時事通信社