神戸大の研究グループは17日、兵庫県内の医療機関などを利用した約1万人を調べたところ、新型コロナウイルスに感染していたことを高い確度で示す「中和抗体」の保有率が0.15%だったと発表した。記者会見した森康子教授(臨床ウイルス学)は「想定より低い数値だった」と述べた。1万人以上の中和抗体の調査は全国初という。
 神戸や姫路など5市にある病院の外来患者や、兵庫県健康財団の健診受診者を中心に、今年8~10月に採血した0~99歳の男女計1万377人の血清を調べた。その結果、0.15%に当たる16人から中和抗体が検出された。
 地域ごとに保有率の差は見られなかった。0.15%を県南部の人口約450万人に当てはめると、6000~7000人が感染していたことになるという。県が10月時点で公表した累計感染者数は約2700人で、研究グループは、潜在的な感染者が多くいる可能性もあると指摘している。 (C)時事通信社