米製薬大手ファイザーは18日、新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省に薬事承認を申請した。新型コロナの予防に向けたワクチンの申請は、日本国内では初めて。加藤勝信官房長官は同日の記者会見で「安全性、有効性が確認されれば、(審査を簡略化する)特例承認をする」と述べた。早ければ来春に接種が始まる。
 日本政府は来年6月末までに6000万人分の供給を受けることで、同社と基本合意している。田村憲久厚労相は、申請を受けて記者団に対し「最優先で審査を進めるように関係部署に指示した」と述べた。
 ファイザーのワクチンは独バイオ医薬品企業ビオンテックとの共同開発。海外で約4万人の臨床試験(治験)を行い、9割以上の有効性を確認した。今月上旬以降、英国や米国などで緊急承認され、接種が始まっている。
 一方、日本人に対する安全性や効果を調べるため、ファイザーは国内でも10月から160人を対象とする治験を実施している。来年2月までに結果が出る見通しで、厚労省はこれを踏まえて承認を最終判断する。
 新型インフルエンザのワクチンでは、申請から2~3カ月で特例承認が下りた。ファイザーのワクチンは零下70度前後の保管が必要なため、厚労省は承認後速やかに接種を実施できるように、供給体制の整備も進めている。 (C)時事通信社