【ロンドン時事】新型コロナウイルス対策の独自路線で注目されてきたスウェーデン政府が、方針転換を図っている。ロベーン首相は18日、公共交通機関での混雑時のマスク着用を初めて推奨。これまで比較的緩やかな対策にとどめてきたが、秋以降感染が再拡大し、カール16世グスタフ国王が「失敗した」と異例の政治批判をしていた。
 新たな対策では、これまで8人までに制限されていた飲食店での会食も4人までとする。午後8時以降の酒類提供も禁止する。高校では来年1月24日までオンライン授業を行う。店舗やスポーツジムなどでは利用人数の上限を設けるが、首相は「これで期待された効果が得られなければ、一時閉鎖も検討する」と述べた。
 人口約1000万人のスウェーデンでは新型コロナに約36万7000人が感染し、約8000人が死亡した。足元で1日の新規感染者数が1万人に迫り、首都ストックホルム周辺では医療体制の逼迫(ひっぱく)が伝えられていた。
 スウェーデンはこれまで近隣諸国が都市封鎖(ロックダウン)に踏み切る中、都市封鎖を行わず、マスク着用も推奨してこなかった。しかし、近隣諸国に比べて人的被害も経済的打撃も拡大。国王はクリスマスの特別番組の収録で、政府の対策について「あまりに死者が多い。これはひどい」と語っていた。 (C)時事通信社