【バンコク時事】タイ保健省は20日、首都バンコク近郊のサムットサコン県で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、689人が陽性の診断を受けたと発表した。感染者はさらに増える見込み。隣接するバンコク都でも感染拡大への懸念が広がっており、都当局は新年のカウントダウンイベントの中止を求めた。
 タイは早い段階で移動や経済活動を厳しく制限した結果、5月以降は市中感染はほとんど確認されず、19日午前時点の累計感染者は4331人にとどまっていた。
 17日にサムットサコン県内の海鮮市場で働く女性の感染が確認されたため、家族や市場関係者らを検査し、集団感染が判明した。大半がミャンマーからの出稼ぎ労働者だった。県当局は来年1月3日まで教育機関や商業施設を閉鎖するとともに、外国人労働者が県境をまたいで移動するのを禁じた。
 保健省高官は「市場を訪れた他県の住民の間でもクラスター(感染者集団)が発生するだろう」と語り、抑え込むまでに2~4週間かかるとの見通しを示した。 (C)時事通信社