厚生労働省は25日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種について、医療従事者と高齢者に続き、慢性の呼吸器疾患や心臓病、糖尿病、肥満など14種類の基礎疾患がある人を対象とすることを明らかにした。証明書は求めず自己申告とする。高齢者の範囲は65歳以上とする方針で、同日の厚生科学審議会の部会でおおむね了承された。
 厚労省は、米製薬大手ファイザーが承認申請したワクチンについて、来年2月までに承認の可否を判断する方針。同省が全国の自治体に示した接種スケジュールによると、最優先は感染者と接する機会の多い医療従事者や救急隊員、保健所職員ら計約400万人で、接種体制を3月中に整える。
 これに先行する形で、希望する医療従事者約1万人には2月下旬にも接種できるようにする。接種による体調変化の有無などを調べる狙いがある。
 65歳以上の高齢者は医療従事者らに続く位置付け。対象は約3600万人で、3月下旬から4月上旬に接種体制を整える。その次は高齢者以外で基礎疾患がある約820万人と高齢者施設の職員ら約200万人で接種は4月以降の見通し。
 基礎疾患は慢性の呼吸器疾患やがんなどに加え、肥満度を示す体格指数(BMI)が30以上などのケースも対象となり、20~64歳なら計約820万人に上る。医療機関に証明書を発行してもらう必要はなく、接種時に予診票で自己申告する。妊婦は、現時点で安全性や効果などに関する知見が乏しいとして優先対象に加えない。 (C)時事通信社