年の瀬を迎えた26日、首都圏の駅や空港では帰省や旅行などで目的地に向かう人々の姿が見られた。混雑とは程遠く、帰省客らからは新型コロナウイルスの感染拡大を意識した声が聞かれた。
 JR東京駅から山口県防府市の実家に息子と2人で帰省するという女性(36)は「事前に実家に電話をした。みんなから帰って来てと言ってもらった」と強調した。都内旅行を終えて鹿児島市の自宅に帰るパートの女性(55)は「宿や新幹線を予約していたので東京に来たが、家族から帰宅後は当分接触するなと言われた」とため息をついた。
 JR東海によると、26日は東海道新幹線下りのピークと予想していたが、のぞみの自由席乗車率は同日午後4時半までで、上下線いずれも最大60%にとどまった。
 昨年末はピーク時に1日6万人超が出国し、チェックインカウンターに長蛇の列ができた成田空港。国際線のフロアは人影がまばらで、出発便の掲示板には「欠航」の表示が並ぶ。
 留学でカナダ・バンクーバーへ出発する福岡市の女子高校生(17)は閑散とした様子に「やはりさみしい。いつものにぎやかな空港に早く戻ってほしい」と話した。 (C)時事通信社