年末年始の定番の旅行先の一つとされるハワイ。今年は新型コロナウイルス流行の影響でいつもとは大きく様相が異なりそうだ。渡航のハードルは依然高く、気軽に旅行するのは難しい。旅行業者らは、オンラインツアーを充実させるなど「ハワイ気分」を盛り上げようと工夫を凝らしている。
 「アロハ!」。お決まりのあいさつで始まる米ハワイ州観光局のオンラインツアー。日本人ガイドらの案内で、ワイキキ散策や自然紹介など、これまでに5回開催した。一部を除き無料で楽しめ、延べ8000人以上が参加・視聴した。
 動画はいつでも視聴可能で、同観光局の広報担当者は「行きたくても行けない人にハワイの『今』を見てほしい」と話す。JTBなど旅行各社も独自のオンラインツアーを開き、ハワイ需要の取り込みを狙っている。
 飛行機で現地気分を味わう企画も。日本航空は11月、ハワイ線の機内食を楽しめる遊覧飛行を実施。かつてハワイ線の機内で行われていたビンゴ大会も復活させ、フライトを盛り上げた。参加した女性は「ますますハワイに行きたい気持ちが膨らんだ」と楽しんだ様子だった。
 海外旅行の需要はほぼ消失しているが、実際にハワイに行くことは可能だ。ハワイ州は11月から日本人観光客らを対象に、事前にPCR検査で陰性が確認されれば、到着後2週間の自主隔離を免除。エイチ・アイ・エス(HIS)には1000人超の旅行予約が入っているという。
 ただ、日本への帰国後は自宅などでの待機が必要で、気軽に行ける状況にはまだない。しばらくは「ハワイ気分」で我慢しないといけないようだ。 (C)時事通信社