変異した新型コロナウイルスの拡散を受け、日本だけでなく、世界規模で英国からの入国制限が続いている。英仏海峡を挟んだフランスでは、25日に国内で初めて変異種を確認。ベラン保健相は27日、「常に状況を注視している」と述べ、ロックダウン(都市封鎖)再導入も辞さない姿勢を示した。
 英国からの渡航を規制した国・地域は50を上回る。ただ、フランスは48時間にわたった入国禁止の後、英滞在者の帰国や国境での貨物渋滞解消のため、規制を緩和した。
 ドイツでは24日に初めて変異種への感染例が確認された。感染した女性がロンドンからフランクフルトへ空路到着したのは20日。ドイツ政府は22日、英国からの入国を1月6日まで禁じる措置を講じたところだった。
 香港も22日、変異種を理由に英国発の航空機の乗り入れを禁止した。25日には、外国からの到着客の隔離期間をこれまでの2週間から3週間に延長すると発表した。
 一方、スイス南西部のスキー・リゾート地ベルビエでは、ホテルで隔離されていた英国人約200人が集団脱走する騒ぎがあった。地元当局者が27日、「闇に紛れて逃げた」と明らかにした。「朝食が手付かずだったのを見て、ホテル側はいないことに気付いた」という。停止されていた英国便は24日から一部で再開されていた。(パリ、ロンドン、ベルリン、香港、ジュネーブAFP時事)。 (C)時事通信社