【ロンドン時事】英政府は30日、同国の製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナウイルスワクチンを承認したと発表した。年明けに接種を開始する。アストラゼネカ製ワクチンが承認されたのは世界で初めて。先進国では米ファイザー、モデルナのワクチンに続き、3例目の実用化となる。
 年内に三つのワクチンが承認されたことで、依然猛威を振るうコロナ禍の来年以降の収束に期待が高まる。日本政府はアストラゼネカと1億2000万回分(2回接種で6000万人分)の供給で合意している。
 アストラゼネカ製ワクチンは、冷蔵庫の温度で保管可能な上、1回分の価格も1.78ユーロ(約230円)と安価だ。マイナス70度での保管が必要なファイザー製と比べ、低温物流網が不十分な開発途上国を含めた、世界における普及に優位とみられている。
 ワクチンは臨床試験(治験)で、約70%の確率で有効と確認された。アストラゼネカは2021年中に世界全体で30億回分を供給する予定。ソリオ最高経営責任者(CEO)は声明で、「利益なしの原価で供給する」と表明した。 (C)時事通信社