東京都の小池百合子知事は30日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続いている状況を受け、「年末年始は感染拡大を食い止められるか否かの分水嶺(れい)だ」と述べ、都民に改めて不要不急の外出自粛の徹底や新年会などの会食を見送るよう求めた。「いつ感染爆発が起きてもおかしくない。ここで感染を抑えなければ、緊急事態宣言の発出を(政府に)要請せざるを得なくなる」とも言及した。
 会見に先立ち、都は新型コロナの感染状況と医療提供体制を分析するモニタリング会議を開いた。専門家は、新規感染者数の急増が続いていると指摘。現在のペースが継続すれば入院患者が確保病床を上回り、医療体制は「破綻の危機にひんする」との見解を示した。
 都内では30日、新たに944人の感染を確認。1日当たりの新規感染者数(7日間平均)も、23日時点の616.7人から29日時点で751.0人と大幅に増加し、感染拡大に歯止めがかかっていない。入院患者も増え続け、同日時点で2274人となった。
 国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は会議で、新規感染者数について、現在の増加ペースが2週間続いた場合、1日約1136人に上るとの試算を示した。その上で、入院する感染者の割合が変わらなければ、「2週間後を待たずに確保した4000床を超える可能性もある」との見通しを明らかにした。 (C)時事通信社