【ロンドン時事】アイルランドのマーティン首相は30日、新型コロナウイルスの感染急増を受け、全土をロックダウン(都市封鎖)すると発表した。隣の英国で流行する感染力の強い変異種が国内でも広がっており「最も悲観的な想定を超える速度で感染が拡大している」と警告した。
 マーティン氏は国民向けビデオメッセージで医療体制の逼迫(ひっぱく)を挙げ「状況は極めて深刻だ」と指摘。「変異種の存在、急速な感染ペースを考えると、今は小手先の対応をする時ではない」と訴えた。
 封鎖は31日から1カ月間で、不要不急の外出を禁止する。人口500万人弱のアイルランドで、30日の新規感染者数は1718人だった。
 一方、英政府も変異種の流行を受け、都市封鎖の対象を31日からイングランドの大半地域に拡大すると発表。人口の4分の3以上が封鎖下に置かれることになる。
 英政府は、自国の製薬大手アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチンを承認したばかり。ジョンソン首相は記者会見で「自宅で安全に新年を迎えてほしい。新年はこのトンネルを共に抜け出そう」と呼び掛けた。1日当たりの新規感染者数は29、30日と連続して5万人を超えた。 (C)時事通信社