【ロンドン時事】英政府は4日、イングランド全土でロックダウン(都市封鎖)を直ちに導入すると発表した。感染力が強い新型コロナウイルス変異種が広がり、感染拡大に歯止めがかからず、一段と厳しい対策が必要と判断した。全土での封鎖は昨年3月と11月に続いて3度目となる。
 英政府は昨年12月からロンドンなどイングランドの多くの地域で封鎖を継続してきた。しかし、4日に確認された英国全体の新規感染者数は5万8784人と過去最多を更新。重症者も増え、医療の逼迫(ひっぱく)が伝えられている。
 ジョンソン首相は国民向けテレビ演説で「ワクチンの普及までこの変異種を制御するため、より多くのことをしなくてはならない」と強調。「何も行動しなければ、21日以内に医療体制は限界を迎える」と訴えた。
 既に実施してきた飲食店や生活必需品以外を扱う商店などの営業停止に加え、新たに学校も閉鎖し、オンライン授業に切り替える。可能な限りの在宅勤務も求める。
 英北部スコットランド自治政府も4日、ほぼ全域で厳しい都市封鎖を再び導入すると発表。法的強制力を伴う不要不急の外出禁止令を出した。英国では、イングランド以外は各自治政府が対策を取っている。
 英政府によると、変異種は従来種に比べて感染力が50~70%強い。英国で初めて確認され、これまで日本を含む世界中で見つかっている。 (C)時事通信社