福岡県は6日、県内の新型コロナウイルス感染者のほぼ全員に当たる約9500人の個人情報が、一般の男性に誤送信されたと発表した。データはインターネット上で医療従事者間に共有され、感染者の氏名や年齢、住所、症状などが含まれていた。他の人への誤送信や悪用は確認されていないが、県は漏えいの影響を詳しく調べる。
 県によると、漏えいしたのは、感染者の入院を調整する際に医療従事者間で共有するデータ。クラウド上にアップロードされ、県が許可した関係者か、URLを告知された者がアクセスし閲覧する仕組みになっていた。
 昨年11月30日、データを取り扱う医療従事者が、男性にURLが記載されたメールを誤送信。同日中に男性から連絡を受けた県がアクセス制限を行ったものの十分でなく、以後約1カ月間、男性が閲覧できる状態が続いていた。県は6日に全データを削除し、クラウドの運用を中止した。
 飯田幸生・県保健医療介護部長は「対象者に速やかにお知らせし謝罪する。再発防止策を早急に検討したい」と述べた。 (C)時事通信社