【北京時事】中国の首都・北京市に隣接する河北省で年明けから新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、同省政府は7日までに「緊急事態に入った」と宣言した。中国では2月12日の春節(旧正月)を前に今月下旬から恒例の帰省ラッシュが始まる見込みで、感染拡大への警戒が全国で強まっている。
 河北省の感染者は2~6日の5日間で230人を超えた。中でも、結婚披露宴でクラスター(集団感染)が発生した石家荘市は、約1000万人の市民全員を対象にしたPCR検査に着手。検査完了まで、市民が市外に出ることを禁じた。中央政府も国家衛生健康委員会のトップを現地入りさせるなど、危機感を強めている。
 中国では28日から春節を挟んだ「民族大移動」が始まり、鉄道だけで2年前と同水準の4億人の利用が見込まれている。しかし、先月下旬以降、北京や遼寧省、黒竜江省などで市中感染例が続発。北京市政府は出稼ぎ労働者らに帰省を見合わせるよう呼び掛ける。国有鉄道会社も購入済みの乗車券のキャンセル料を7日から免除すると発表し、帰省や旅行計画の中止を促している。 (C)時事通信社