緊急事態宣言の再発令が現実味を帯びる関西では、今のうちに趣味や初詣を済まそうと街へ繰り出す人の姿も見られた。
大阪・ミナミの戎橋。兵庫県宍粟市から歌舞伎鑑賞に訪れたという女性会社員(57)は「宣言が発令されたら来られなかったかも。大阪に越境してきたが、ぎりぎりセーフ」と笑顔を見せた。
一方で、買い物に来た大阪府豊中市の男性会社員(39)は「3連休初日でこんなに人が少ないとは」と驚いた様子。近くのたこ焼き店の男性店長(35)は「もう十分お客が少ないから、いっそ宣言を出してもらった方がいい」とため息をついた。
京都市東山区にある清水寺の近くでは、着物姿や食べ歩きを楽しむ観光客も。大津市から友人と2人で初詣に来たという女性会社員(27)は「宣言発令前に来ておきたかった。発令後はおとなしく過ごしたい」と語った。
近くの商店で働く男性(44)は緊急事態宣言の発令について、「売り上げには打撃だが、感染拡大を抑えるためには仕方ない」と理解を示した。 (C)時事通信社
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関西では駆け込み外出も=「発令後はおとなしく」―緊急事態宣言

(2021/01/09 20:09)