緊急事態宣言の再発令後、初の週末を迎えた首都圏では、若者や家族連れの姿が多く見られた。
 若者でにぎわう東京・渋谷。駅前のスクランブル交差点は、歩道が信号待ちの人で埋まるいつもの光景が広がっていた。
 「(前回宣言が出た)昨年4月と比べて人が多い」。買い物帰りにセンター街を訪れた川崎市の会社員鈴木文也さん(34)はつぶやいた。昨年からテレワークを続けているが、「周りでコロナにかかった人がおらずピンとこない」という。
 友人とアイドルグループのイベントに行くという江戸川区の女子大学生(19)は「アルバイト先のスーパーに来るお客さんの数も変わらない。私だけ急に自粛することはない」と淡々と話した。
 「おばあちゃんの原宿」と呼ばれる東京・巣鴨の商店街。高齢者の姿は少なく、ベビーカーを押す家族連れや若いカップルが目立つ。
 「年寄りがほとんどいなくなった」と話すのは、あめ店を営む大沢敏彦さん(66)。「若い人が増えて金太郎あめが売れなくなった」と嘆いた。小学2年の長男を連れた40代の女性会社員は「人が多く予想外」と驚いた様子で、「(宣言は)中途半端。感染者は増えると思う」と効果を疑問視した。
 家具のセールが開催された千葉市の展示場では、午前10時の開場前から多くの家族連れが列をつくった。
 小学校に入学する子どもの学習机を探しに来た男性会社員(42)は、感染への不安が尽きないという。「家族全員が外食を避けている。目当てのものを見つけたので、すぐに帰る」と足早に展示場を後にした。 (C)時事通信社