新型コロナウイルスの感染拡大で首都圏1都3県に緊急事態宣言が出される中、成人の日の11日、横浜市など一部自治体で成人式が行われた。一方、相次いで式が中止になった東京都でも、晴れ着姿を記録に残そうと、新成人たちが写真を撮る姿が見られた。
 全国の自治体で最多の約3万7000人の新成人を抱える横浜市は、一生に一度の成人式で思い出をつくってほしいと開催に踏み切った。感染防止策として、式は横浜アリーナなど市内2カ所で計8回実施し、計約1万5000人が出席。会場は友人たちと写真撮影をするマスク姿の新成人でにぎわった。
 祖母と母も着たという黒い晴れ着姿で参加した大学2年生の女性(19)は、進学先の北海道から参加。小・中学校時代の友人との再会を心待ちにしているといい、「式を開いてくれてありがたい」と笑顔を浮かべた。
 市は開催に当たり、参加者に入り口で手指の消毒や検温のほか、式前後の会食自粛を求める黄色い小型カードを配布するなどした。式のオンライン配信も行った。
 成人式がオンライン開催になった東京都大田区で、写真撮影の場として開放された「古民家カフェ蓮月」。11日午前、色とりどりの振り袖姿の新成人たちが、縁側や土間など、古い日本家屋を背景に記念撮影していた。
 小中学校の同級生と訪れた同区の大学2年生、高比良星砂美さん(20)は「きれいな振り袖を着て、カメラマンにも写真を撮ってもらい、二十歳になったと実感できた」と笑顔。また、市川彩さん(20)=同区=もおばが着ていた振り袖姿で撮影に訪れ、「式がなくなり、振り袖も着ないつもりだったが、写真を撮りに来て良かった」と満足そうな様子だった。
 カフェを経営する輪島基史さん(41)は「生涯に1度の大切な日を記録に残してほしかった。何年もたった時に思い出してもらいたい」と話した。 (C)時事通信社