今年3月卒業見込みの大学生の就職内定率は、大きく落ち込んだ。新型コロナウイルスの感染拡大が直撃した旅行・飲食業界で採用の見送りや抑制の動きが広がった。ただ、一部には積極採用に取り組む企業もある。専門家は、就職活動中の大学生に視野を広げるよう呼び掛ける。
 今春卒の就職活動は、昨年4月の緊急事態宣言の前後で一変した。就職先として学生に人気の高い航空や宿泊、飲食、小売りなどの業界は人事計画の見直しを迫られた。一方、テレワーク普及や巣ごもり消費の恩恵を受けた企業の採用活動は活発。医療・福祉業、建設業では根強い採用意欲がある。
 リクルートキャリア就職みらい研究所の増本全所長は「『何をするか』ではなく『どういう自分でいたいか』を考えれば仕事の選択肢は多く、優良企業もある」と指摘。「他者の視点も取り入れ、納得できる進路決定をしてほしい」と話す。
 厚生労働省が開設する全国の専門相談窓口「新卒応援ハローワーク」では、人事の専門家がアドバイス。経済産業省は、採用を継続している企業を公表し、就職活動中の学生を支援している。 (C)時事通信社