【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)や国際社会の新型コロナウイルスへの対応を検証する独立パネル(委員会)は18日、報告書を公表した。「昨年1月の時点で、中国の国家・地方の当局がより強力な公衆衛生上の措置が取れたのは明白だ」などとして、中国やWHOに初動の遅れがあったことを指摘した。
 コロナ対応の検証は、米国がWHOや中国の初期対応について批判を強める中、昨年5月のWHO総会で各国が合意。客観的な検証を進めるため、WHOや各国から独立した専門家によるパネルが設置された。
 報告書は、WHOが専門家による緊急委員会を昨年1月22日まで開かず、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を翌週の会合に持ち越したことについて、「理由が不明瞭だ」と疑問視。宣言を受けた各国の対応も十分ではなかったと結論付けた。
 一方で、新型コロナ以前から存在していた政治的な対立が、「WHOの対応をめぐる論争や、一部加盟国によるWHOへの不信の表明の中で如実に表れた」と言及。名指しは避けながらも、WHOを「中国寄り」と糾弾し離脱を表明したトランプ米政権に対して批判的な見解を示した。 (C)時事通信社